世の中には様々な職業があるが、その中から私が生業として選んだのがクソ台ハンターという職業だということは今までの記事をご覧頂いた熱心な読者様であれば容易に想像がついたことだろう。
無論、クソ台ハンターであることを隠すつもりは微塵もない。
むしろこの職業の素晴らしいところをもっと多くの方々に知ってもらうことこそが私の使命だとさえ感じている。
世に蔓延るクソ台。
そのどれにも必ずいいところはある。
そのいいところを見つけ出しじっくりと研究することがこのクソ台ハンターの主な仕事だ。
研究費がすこぶる高くつくことがすこぶる多いが、その研究成果が実を結ぶとそれは大きな喜びの花となる。
私がクソ台ハンターのライセンスを取得したのは大学入学後すぐなのだがそれ以降は様々な台との出会いや別れを繰り返しながら今もなお第一線で活躍している。
今回はそんなクソ台ハンターという職業について紹介していきたい。
パチンコというものは全てがクソ台。だがそれがいい
以前にも記事にしたがパチンコというものは全てがクソ台であることは自明の理だ。
それは揺らぐことのないこの世の真実。
しかしながら我々パチンカスはあのクソ台が打ちたくて仕方がない。
ゲームであればクソゲーと思った瞬間にメルカリに出品することだろう。
小説であれば続きが全く気にならないレベルで面白くなければ即ブックオフ行きだろう。
アニメであればクソと思った瞬間にクソして寝るだろう。
しかしパチンコはというとクソでも打ちたくなる。
ちなみにこの世のパチンコ台は良質なクソ台と粗悪なクソ台の2種類しかないことは長年の研究を通して証明済みだ。
クソ台ハンターに必要なもの
クソ台ハンターとして活躍するためには日夜研究に没頭するための体力と研究費が必ず必要になる。
しかしこれだけではせいぜいBランク止まりの仕事しかできない。
この章では体力と研究費以外にも特に必要なものをピックアップして解説するので是非とも参考にして欲しい。
負けん気
負けず嫌いというのは大きな原動力になる。
日々クソ台と対峙していると心が折れそうになる時は必ず来る。
研究費もかさみ、大した成果をあげられない日が続いた時などはいっそのことこんな仕事やめてしまおうかとも思ってしまう。
しかし生まれてから今日に至るまで敗北人生を歩んできた私は敗北にはもう慣れっこなのだが、パチンコにおいてだけは負けたくないという気持ちが作用する。
この負けん気の強さこそが私が長年に渡り第一線で活躍してこれた背景にあったことは想像に難くないだろう。
私はその不屈の精神で数あるクソ台のいいところを発掘してきたのだ。
台との対話精神
クソ台ハンターの主たる業務はもちろんクソ台のいいところを探すことだ。
いいところを探すためには台とのコミュニケーションが必要になる。
根気強く台との対話を続け、いいところを引き出していくくらいの気持ちでないと本当にその台のいいところを見つけることはできない。
私も研究費が捻出できずについつい台との対話を強制終了させてしまうことがあるが、そんな姿勢では台も心を開いてはくれない。
こちらが心と財布を開けば台も本来の姿を見せてくれるのだ。
作者の気持ちを考える
どんなクソ台にもそれを作った製作者がいらっしゃる。
多くの方々が携わり1台のクソ台が出来上がるのだ。
我々クソ台ハンターがこのメーカーの愛と涙の結晶と相対する時に必要になることはこの製作者の意図を汲み取ることである。
演出や筐体の意匠には製作者のメッセージが詰まっている。
例えばシンフォギア2の演出や筐体は非常に力強い造りとなっており、大ヒットした1作目の完成度を必ず超えるという製作者側の熱い想いを感じることができる。
もうひとつの例で言えば最近の花の慶次シリーズは煽り演出がすこぶる激しい。
これはテレワークのチャットでレスバトルをしながら演出のチューニングを行なったため煽り演出の強度が高まったのだと容易に推測することができる。
SNSの発展で消費者の声が製作者側にも届きやすくなった昨今の状況では、台の演出や筐体の意匠は消費者の声に対する製作者側からのアンサーと言うこともできる。
そのアンサーから製作者の熱意がいかほどの大きさなのかを推察し、台に込められた想いを感じ取ることができれば自ずとそのクソ台への興味や関心も高まり、円滑なコミュニケーションを進めることができる。
つまり台との対話をより深いものにするためにも製作者の気持ちを考えることはとても重要なのだ。
上記で紹介したこれらは多種多様のクソ台に向き合うための力と言えるものだ。
まずは上記の内容をしっかりと理解し充実したハンター生活を送って欲しい。
クソ台ハンターのやりがいを感じるところ
クソ台ハンターとして活動しているとやはり苦悩に直面することは多い。
それはクソ台とは得てしてこちらの思い通りの挙動をしてくれることが少ないからだ。
しかしながら時間をかけてコミュニケーションをとっていくと時たまこちらの期待以上の挙動を見せてくれる時がある。
「必ずこのクソ台で爆連させてやる!」という意気込みにクソ台が応えてくれた時、クソ台ハンターをやっていて本当によかったと心の底から思うのだ。
これがクソ台ハンターのやりがいなのである。
いい仕事をした日の晩酌は自ずとちょっといいお肉といいお酒になることは言うまでもないだろう。
ここ2、3年の成果で言えばP閃乱カグラはなかなかのクソ台だったのだが、粘り強く研究を進めていった結果30連という快挙を成し遂げることができた。
それ以来1度も触ることはなかったがもう余すことなく研究し尽くしたその時の達成感は筆舌に尽くし難いものがあった。
この記事を読んで頂いている未来のクソ台ハンターの方々も日々の活動を通してそういった経験を積み上げていってくれるだろうと期待している。
クソ台に対して感謝の心を忘れない
多種多様なクソ台が毎週ホールに降臨するが、文句を言うだけなら誰だってできる。
大切なのはそのクソ台のいいところを探し、爆勝し、そして台に感謝することだ。
どんなクソ台にも製作者がいるという話をしたが、パチンコ台が人間が作り上げたものである以上、失敗や事情というものを含んだ不完全なものになってしまうのは避けられない。
我々クソ台ハンターはこの職務を全うすることができることに感謝しないといけない。
クソ台がなければハンティングすることなどできないのだから。
この世の全てのクソ台のいいところを見つけることを目標に今後も邁進していきたい。
パチンコクソ台ハンターという生き方のまとめ
パチンコクソ台ハンターの使命はクソ台のいいところを見つけ出すことにある。
その任務を遂行するためには様々な能力が必要になるが、日々の研究を通して研鑽していけばどの能力も自ずと身に付くので心配しないで欲しい。
繰り返すが、大切なのはクソ台のいいところを見つけ、爆勝し、台へ感謝の気持ちを持つことだ。
今日もクソ台ハンターとして活動できること、手強いクソ台をじっくり研究できること、情熱をもったハリのある毎日を過ごすことができること…
様々な恩恵を与えてくれるクソ台に感謝しつつ、共に生きていきたいと思う。
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